旅と歴史が大好きなおっさんのブログ

旅と歴史を大好きなおっさんが、感じるままに書いていきます!

トヨタ2000GT大破で提訴した持主は?その後の顛末を調べてみた!


スポンサードリンク

古い話になりますが、2014年6月ころのことと思いますが、トヨタ2000GTでドライブ中、木が倒れてきて大破してしまったニュースが流れていたのを思い出しました。

次のYoutubeは、当時の特ダネに流れた報道内容です!


トヨタ2000GT大破  特ダネ

昭和40年代の名車トヨタ2000GT、別名ヤマハ2000GTとも言われますが、国道沿いの倒木で大破してしまったというので、オーナーは怒り心頭だった模様!

道路の管理責任を問うて、富山県を相手取り、3900万円もの損害賠償の民事訴訟を起こしましたというニュースでした。

その後の顛末がどうなったのか? 当時は大破の話題しか報道されなかったので、もしかしたら地方局などで流れたのかもしれませんが、調べてみましょう!


トヨタ2000GTとは、どのような車なのか!?

この車は、トヨタ自動車ヤマハ発動機が共同開発し、ヤマハが生産委託を受けて、1967年から1970年まで販売されたスポーツカーです。

この車を世に出すまでは、トヨタといえば、カローラやバブリカなどの大衆車や、クラウンなどの大型車はラインナップに揃えていても、スポーツカーがなかったため、技術力を世に知らしめるのに苦慮していたと言われています。

この時代は、スカイラインGT−Rコスモスポーツなど、モータリゼーションも大衆車からスポーツカーが注目される時代になり、特にスカイラインGT−Rは、レース用エンジンをデチューン(市販用にスペックを落とすこと)し、市販車に搭載するなど、トヨタは、この分野で大きく水を開けられていました。。

そのような状況の中で、一発逆転ホームランを狙ったのが、トヨタ2000GT

ヤマハは、元々、日産自動車と開発コードA550Xという高性能スポーツカーのプロジェクトが進んでましたが、日産側の事情でストップしたため、ヤマハトヨタに話を持ちかけたのだそうです!

トヨタ側は、ある意味では、渡りに船!状態で、開発者4人をヤマハへ派遣し、本社側は一切タッチしなかったんだとか。。

1965年1月に開発プロジェクトがスタートし、約1年後には試作車が完成していたと言われてますから、ベースになったのは、日産と共同開発していたA550Xだったのでしょう。。

日産がつぎ込んだ開発費は、トヨタが回収してしまうことになるとは。。

1966年10月のスピードトライアルの映像がありますが、この時に数々の世界記録を樹立してますね!


☆TOYOTA 2000GT・スピードトライアル 1966.10☆

古い映像ですが、キビキビした動きの中にも、時代のせいでしょうか?結構ほのぼの感もあるのは、なんともいい雰囲気ですね。。 日本の自動車産業の礎を築いた技術者たちの、貴重な映像です。


名車大破の事故は、どのようにして起きたのか!?

この事故、だいぶ以前の模様で、2014年6月8日に富山県南砺市五箇山の合掌造り集落の近くで、道路脇の巨大なブナの木が折れていたらしく、トヨタ2000GTを直撃してしまったと伝えられています。。

冒頭の特ダネのYoutubeでも流れたとおり、「大破」という言葉がぴったりな(?)ほど、ぐちゃぐちゃですが、こんなに大破した車を復活させるために、「匠」が集結したんだとか。。

レストアするために運ばれる、大破した2000GTの動画です。。

ブルーシートがかかっているので、分かりにくい映像ですが、見てるだけで哀愁を感じてしまうのは私だけでしょうか。。。


蘇れ!!トヨタ2000GT

 

その後、どうなったのだろうか!?

お金がかかるので、復活プロジェクトがストップしてしまったのではないか!?と推測してしまいます。

今回の損害賠償、この大破した車を復活させるために訴えたのではないでしょうか!?

こんなにぐちゃぐちゃだと、ボディだけではなく、エンジンや足回りもやられているでしょうし、なによりも、芸術品と言われるインパネ周りが、日本楽器の技を活かしたウォールナットかローズウッドでできているので、材料から探すとなると、大変な金額になるのではないでしょうか?

トヨタ2000GTは、新車価格238万円と言われていますが、昭和40年代の200万円ですから、国家公務員の大卒初任給が25,000円くらいの時代なので、約1500万円の価値でしょう!

このオーナー、詳しい情報がありませんが、奈良県在住と言われているので、奈良から富山の五箇山まで貴重な2000GTでドライブするくらいですから、かなりの金持ちでしょう!

3500万円で手に入れた2000GTに対し、3900万円の損害賠償とは、ここまで取れないと思っていて注目の裁判でしたが、2018年4月に和解が成立した模様です。

 

ん~、修理を期待してたのですが、2億円もするので断念したのですね。。。

残念。。。。。